(1)トップダウン設計とボトムアップ設計
設計手法には大きく分けて「トップダウン設計」と「ボトムアップ設計」の2つがあります。
トップダウン設計:与えられた仕様・条件から、全体の大きさ、全体の大まかな形を決めてから個別の部品を作っていく設計方法。これが一般的と思います。
ボトムアップ設計:まず部品を作成し、これらを組み合わせて製品を完成する設計方法。組み合わせた製品の形状が把握できているときに利用できます。すでに設計済みの部品を流用できる場合、既存部品を多用できるときに有効です。
ここではトップダウン設計の例を示します。説明用にフィラメントホルダーを製作しました
このフィラメントホルダーのOnshapeドキュメントのリンクは以下です。このドキュメントのパーツリストから3Dプリンタ用のSTLファイルをエクスポートできます。もし興味のある方はご利用ください(ただしご利用による損害等は一切責任を負いません)。
フィラメントホルダーのリンク
①トップダウン設計続きます
下の写真を見てください。
スプールとホルダー側面の間に7㎜程のすきまがあります。軸のふたは側面の溝に載せてるだけなので、側面が内側にたわみやすいためふたが上手くのらないことがあります。このすきまを上手く利用してふたの形状を変え、ふたを載せやすく側面がたわみにくくしたいと思います。 ➡ 設計変更します
新しいふたをつけた軸は側面に取り付けやすく、側面がたわむのを防ぎます。このようにOnshapeを用いたトップダウン設計はロールバックバーなどを用いて設計変更をとても行いやすいです。
フィラメントホルダー修正版のOnshapeドキュメントのリンクは以下です。修正版で無い方との違いは「ふた」の部分だけです。
フィラメントホルダー修正版へのリンク